本学会は平成4年創立以来、我々を取り巻く生活環境および自然環境に起因する生態影響や関連疾病の病態解明、診断法のの確立、治療や予防法の検討などにおいて多くの成果をあげてまいりました。・・・中略・・・特にここ数年は、シックハウス症候群が広く社会的に注目を集めることで参加者も増加し、社会の必要性にこたえる学会として期待されつつあります。・・・中略・・・今日ではシックハウス症候群にみられるように室内では健在から発生する化学物質や結露が原因で発生するカビなどによって健康被害が生じており、都市・建築の環境が疾病の発生の大きな要因となってきております。疾病を予防し、治療するためには、医学、化学、建築などの分野の学際的な取り組みによって原因を解明し、解決策を見出した上で、それを都市・建築の計画に結び付けていくことが必要です。この機会に、分野横断的な議論が活発におこなわれることを期待しています。〜総会会長 吉野 博(東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 教授)の開催にあたっての挨拶文より〜    総会に参加できる本当の健康住宅を目指している者として真剣に各先生方の研究発表を拝聴し、もし意見が言えるチャンスがあれば現在の現場からの意見を言いたいと思っています。

No.34 | 2006年6月30日