私は毎月何棟もの完成見学会に参加いたします。その際に、新築やリフォームを計画されているお客様と一時間から二時間、じっくり時間をかけ直接マンツーマンでお話をいたします。この五年間でたくさんのお客様とめぐり逢わせていただき様々なことを経験いたしました。 今回は、その中でも特に赤ちゃん連れのお客様との面談のときに起きた、ある不思議な現象についてお話したいと思います。今までに100組以上生後五ヶ月未満の赤ちゃんを連れたお客様と同席させて頂きましたが、普通、何かのイベントに赤ちゃんを連れ出すと数時間も経たないうちに泣き出してしまうことが多いはずです。しかし、長い面談時間にもかかわらず、赤ちゃんはぐっすりと気持ちよさそうに眠っており、一人も泣き出したりしないのです。最初は私も気が付かなかったのですが、ある時、面談中のお客様のひとりが「どこの展示会場へ行ってもすぐ泣くのに、もう一時間以上経つけどぜんぜん泣かない。」と不思議がっておられたのを見て、「そういえば泣いていた記憶が無い、これは素晴らしいことだ。」と改めてこの住宅の良さに気付くこととなりました。 なぜ赤ちゃんは泣かないのでしょうか?それは清らかな空気環境が、赤ちゃんにリラックス効果を与え、マイナスイオンやミネラル等の影響を受けることにより心と身体が癒されるからではないでしょうか。何より赤ちゃんは無邪気で素直な存在です。きれいな環境は本能的に分かっているのでしょう。きっと居心地の良さを感じているに違いありません。しかしその反面、今までの住宅の中では全く逆のことが起こっています。私は月に十ヵ所以上の会場で「真の健康住宅セミナー」を行います。毎回、熱心なお客様との出会いに恵まれ、家造りに対する情熱に心打たれていますが、中には仕事の都合で出席できないお客様もいらっしゃいます。しかし、セミナーには参加できないが、是非話しを聞きたいとの要望があった場合には、個別で訪問させていただく事があります。お客様の時間の都合やお仕事の関係により、夕方以降から夜遅くにかけての訪問がほとんどで、その場合も見学会のときと同様、誠心誠意込めてお話しをさせていただきます。ですが皆様お疲れにもかかわらず、時間に関係なく最後まで真剣に話を聞いてくださいます。また、隣室で赤ちゃんが眠っているケースも多く、どんな行動を起こすのか良く観察していると、案の定、私が帰るまでに必ずといっていいほど二〜三回泣き出してしまうのです。私にはその泣き声が「もっと清々しい空気が吸いたい!」と訴えているように聞こえるのです。特に赤ちゃんは大人の膝より下での生活が中心です。つまり、大人が吸う空気よりも悪い空気を吸っているのです。化学物質を使った建材のガスを吸うと、交感神経が刺激され、常にイライラした状態になります。私達の家造りでは、化学物質を吸着分解する「清活畳」「幻の漆喰」そして自然治癒力を高める「音響熟成木材」ふんだんにバランスよく使用することで、副交感神経が刺激され、ストレスを感じることなくリラックスすることが出来るのです。赤ちゃんが泣くのは「真の健康住宅」を求めて我々にSOSを出しているからではないでしょうか。〜カイケンコーポレーション(株)発行〜健康な住まい〜SAIN(サイン)より社長のお話を抜粋いたしました。

No.886 | 2005年3月21日 | ぴょん子